短歌厚木水甕 澪の会

神奈川県厚木市の短歌会「澪の会」のブログです

*各評は講師の砂田や会の皆様から出た意見をブログ管理人(畠山)が独自にまとめたものです。各歌の著作権は各作者にあり、ブログ内で例として挙げた歌で著者名を記していないものの著作権は私(畠山)にありますので、そのまま真似してどこかに投稿したりは絶対にしないでくださいね。尚、「こう直したらどうでしょう・こんな感じに歌ってみたらどうでしょう」として書いている歌はその歌の原作者様(各歌の()内の名前の方)に著作権があるものとします。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

◆助詞でこんなに変わるの!? その2

◇省かれがちな「を」 普段話す言葉で一番省略されがちなのが「を」ではないでしょうか。目的語を示す助詞「を」ですが、確かに抜いても意味が通る場合は多いです。 「それ(を)取って~」とか「洗濯(を)した服」など。話し言葉では省略されている方が多い…

◆助詞でこんなに変わるの!? その1

さて、何を歌えばいいのか。題材を切り取るコツ、題材の見方などは少し分かってきましたね。 雅だと思うもの、美しいと思うもの、良いと思うものを”想像して”歌おうとするのではなく、雅だと思ったもの、美しいと思ったもの、良いと思ったものだけでなく、衝…

◆感想文にならない

短歌は作者の感動(心が動いたこと)を読者と共有することが大事ですが、感想文になってしまわないように気を付けましょう。 また短歌は読者との「共感」を目的としますが、読者にも抱いてほしい感情を直接言い切って決めてしまわないようにしましょう。これ…

◆2021/8/20の歌会について

このところの新型コロナ感染者数の増加により、神奈川県にも再び緊急事態宣言が発令されることとなりました。 そのため会場のあつぎ文化交流センター(アミューあつぎ)の貸館が8/7より8/31まで停止することとなり、澪の会もお休みとなります。 あ、お休みだ…

◆情報を削り歌の核を見つける

さて例えば(上の句までですが)「朝散歩川辺行く我に風涼し」なんて意味は分かるけど日本語として無理があるというか、文章として不自然すぎませんか。 まず明らかに必要な助詞が足りません。助詞についてはまた別の項で述べますが、省いたら無理がある助詞…

◆視点

「◆どんな感じでやってるの?」の項でも述べましたが、まず題材、歌にする場面をなるべくスッパリと視点を動かさずに絞り、切り取りましょう。 時間の経過が入るとどうしても視点が動いてしまうので、最初のうちはとにかく意識して「瞬間」を切り取ることを…

◆和歌と短歌

「私、短歌やってるんだ~(やらされてるんだ~・笑)」などと同世代の友人などに言うと、よく勘違いされるのが百人一首などの「和歌」の世界です。 花鳥風月、雅な情景、昔の人のラブレター。そんなイメージが強いようです。 俵万智さんの口語短歌「サラダ…